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手指運動による脳の若返り効果
手指の運動による脳の若返り効果
長年、仕事や趣味で手指を使った細かい精密な作業をおこなっている人は、年をとっても
頭(脳)が若々しい。このような話を聞いたり、身近にそのような人を知っていたり
することがあると思います。
どうやら、脳と手指のはたらきの間に強い関連性があるのは事実のようです。
カナダの脳神経外科医ワイルダー・ペンフィールドは、体の各部位の動きや
感覚が大脳皮質のどの部分と関連するかを図示しました(上図)。
この図の身体各部位の大きさは、その部位をつかさどる大脳皮質の面積に比例しています。
例えば、手のひらと指の機能をつかさどる大脳皮質の面積は、全体のおよそ3分の1もあります。
一方、手のひらと指先をあわせた体積(重量)は、左右両方を合わせても全身の100分の1にも
満たないほど小さなものですから、手指がいかに強く脳の影響を受けているかがわかるでしょう。
また、脳が末梢(手指)の働きを支配するだけでなく、末梢の動きが脳を刺激するという
考えがあります。つまり、手指をしっかり動かすことは、脳の若返りに貢献する可能性があるのです。